1.「裏千家茶道」 監修:裏千家今日庵 (大学生向け) テキスト –
茶道の修道体系である“道・学・実”を大学生などを主な対象として主体的に学べるように工夫し、歴史的な背景を確認しながら茶道を学ぶことができます。 「茶道の意義」、「茶の歴史」、「茶室・露地・道具」、「点前の意義」、「実技」、「参考資料」の6章があり、特に紙面の半分を占める実技では、割り稽古薄茶、濃茶、炭手前、立礼を図解入りで掲載しています。裏千家茶道入門者が、知っておくべき内容が、大きめの字でカバーされてますから、熟年者でも読みやすい一冊です。
2.「一億人の茶道教養講座」 岡本浩一 淡交社教養新書
アマゾンの書評では「だらだらと利休の歴史とその業を述べるのではなく、利休のリボリューションとしてポイントを挙げてくれる点など、茶道全体を短時間で把握するには、最適な本。また、三千家以外の武家茶道の流れや、歴代の楽家の楽茶碗の特徴、歴代裏千家お家元の茶杓の特徴などなど、ホントに各章がユニークな切り口です。」と高評価されている一冊です。著者の岡本氏は社会心理学者。東洋英和女学院大学人間科学部教授。裏千家茶道専門学校理事,裏千家淡交会巡回講師を兼職。古武道の有段者でもあることから、頭だけで無く、体で体得されている方。茶道書としては空前の売れ行きとなった、第一にお薦めの書です。
3.「一億人の茶道教養講座心を耕す」「茶道を深める」 岡本浩一 淡交社教養新書
上述書籍の続編ですが、中級・上級者向けの一冊。書評では「日常の稽古で再認識する所作の意味、道具と向き合って得た美をみる眼、異分野の体験で確信する茶の心の普遍性など、茶の湯が技とともに人格の「成熟」を高めていく諸相を解き明かす」と紹介されています。
4.茶道具ハンドブック 淡交社
カラー紙面で図鑑のような文庫本で、持ち歩き出来る一冊。入門者が道具の知識を高めていく上で、一冊あると便利です。中級・上級者になると、多数の道具の問答や拝見が出てくるので、ずっと使える一冊です。
5.茶の湯をまなぶ本 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級 今日庵 茶道資料館
前掲の「裏千家茶道」でカバーした内容を、より深く広く茶道文化を網羅した一冊。教室の先生からは、茶道文化検定2級まで取っておきましょうと言われています。最近はオンライン受験に変わり、年に数回実施されています。私は問題集を8冊購入し、マークシート4択問題なので、全問暗記するつもりで短期集中して取り組みましたが、7割正解で合格できますので、チャレンジをお薦めします。禅、茶室、露地、道具に詳しくなり、神社仏閣、文化遺産、美術工芸博覧会をより楽しく味わうことが出来るようになります。
6.外国人向け茶道関連英会話や知識を英語で習得できる3冊
外国からのお客様をもてなす場合、茶道関連会話や用語を英語でどう伝えたらよいか、困った時に役立つ本。
・「茶の湯英会話」は、茶道の使う道具の名前や、言い回しなど、中学生レベルの語学力で何とかカバー出来る事を紹介してくれる一冊です。字も大きく、さーと読めるお薦めの本。
・「Urasenke Chado Textbook」(裏千家茶道文化入門) 淡交社
前掲の「裏千家茶道」の実技部分を無くし、英訳した内容。日本文化紹介により比重が置かれています。外国人から詳しく聞かれたとき、役に立つ一冊。
・「The Book of Chanoyuバイリンガル茶の湯」ランデイーチャネル宗栄著、淡交社
茶道文化シーンを写真を多数掲載して、日英両語が対になって説明を加えたもの。前掲「Urasenke Chado Textbook」より、より綺麗にコンパクトにまとまっています。見ても読んでも楽しく、英語の学習にも役立一冊です。